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第79回所沢古本まつり

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前回の78回は、仕事が忙しくて行きそびれてしまいましたが、先日、穂高書房へ行って、再び山岳古書熱に火が入って、収入が増えて、油も入って来たので、満を持して出かけることにしました~。

古本屋巡りは格闘技というか戦争に近いものがあり、腹が減っては戦はできないので、所沢へ直行するバスをやめて、電車で秋津へ行きます。
牛丼屋がなくなって、筑前屋という九州系の居酒屋?ができておりました。
奥武蔵登山詳細図踏査時は毎日のように通ったこの界隈を歩くのも、本当に久しぶり。

てんやに入って、天丼500円(税込み)を注文。
アナゴ200円のトッピングも付ければ良かったなあ。
えび天の代わりにアナゴとかいうのはできないんでしょうかね?
穴子大好きでっす。
サクサクの衣に包まれた、ふんわりしたお肉とそれに絡まるタレが最高!
牛丼屋だと、紅ショウガ取り放題(←語弊あり)ですが、てんやだと福神漬けがサービスで置いてあります。
穴子は食えなかったけど、白身魚の天ぷらで大満足ですわ~。( ^0^)_D イタダキマース
生ビール300円はやっす~。
天ぷらとビールって、おしどり夫婦みたいな相性なんだよなあ。
私はいまだに独り身ですが~。
期間限定の夏天丼もうまそうやったなあ。

さあて、腹も膨れたし、秋津から所沢へ~。

改札を出たら、きのこみたいな秩父のゆるきゃらが来ておりましたが、名前を忘れてしまいました。
帰宅してネット検索しても出てきません。新種のゆるきゃらでしょうか?
リアルゆるきゃらを見るのって恥ずかしいですね。

秩父の無料パンフを配っていたので、もらってみたら、21部も入っていて、ボリューミーですよ。
横瀬町のマップも入っていて、なかなか嬉しいセット内容です。

長瀞のガレとか食ってみた~い!

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くすのきホールの8階へ行くと、古本に飢えた野獣たちがゾロゾロいて、ものすごい熱気を感じます。
開催初日は、混みますね~。
あ~この分だと、目当ての古書はもう取られてしまっているかな…。

さっそく、左入口すぐの特集コーナーで物色。
自然関係の図鑑が多く、山も自然に入るのか、山岳書も置いてあるのが嬉しいです。
最初に手に取った本は、『北アルプス開発誌 中村周一郎 著 郷土出版社』定価1800円 価格1000円という本で、昔の山小屋の写真や、北アルプスにかかわった人々の歴史が書かれています。
『北アルプス物語』『白馬岳の百年』『北アルプス この百年』『槍ヶ岳とともに』なども北アルプスの山岳史を知る上で楽しく読める本で夢中になって読みましたが、『北アルプス開発誌』も読みやすくて面白いです。
やっぱり実際に手に取って読んでみないと、古書の良さはわからないですね。

他にも何かないかな~?
と探していたら、誰かに手を叩かれ、振り向くと山仲間のHさんでした。
山仲間と古本まつりで遭遇するのは初めてのことですよ。
びっくりしたな~。

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『この山なみのこえ 信濃毎日新聞社 著 二見書房』定価380円 価格450円

昭和39年2月12日発行の本なので、定価が安いですけど、価格はそれ以上の値がついております。
それだけ貴重な本なのでしょう。
800と鉛筆書があり、350円値下げしたと思われるので、少し読んですぐに籠に入れました。
これは掘り出しもんです。

最初のページを開くと、ソリに乗った遺体らしきものの上に花束が山積みされ、母親と思われる女性が傍らで寂しそうにうつむいた写真が載っており衝撃を受けました。

解説には「変わりはてたわが子…遺体を前にぼうぜんとたたずむ母親(北ア鹿島槍の山麓で)」と書かれております。

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鹿島槍ヶ岳北壁で転落した名○○山岳会員の遺体をカクネ里の急坂から下ろす

山で遭難するととても多くの人手が必要なのですね。
この写真はすごい!
っていうか、こんな急斜面での作業は、危なそうです。

この上の写真も衝撃的なんですけど、とても紹介できるレベルじゃないですね。( iдi )
本を手に入れた人だけが見られます。

目次を見ても「破れたテント、置き去りの友情、切れたザイル、折れたピッケル、飛んできた石」などなど山で起きたら恐ろしいことが列記されております。

その中の一文を紹介しておきます。↓

「岩のうえに不安定にかぶさっている雪のかたまりに、先頭をさらわれた二人は、大きな叫び声をあげたまま、西股沢に転落していった。
ひとりのこった○○君は、岩壁の下をのぞきこみ、二人の名前を呼び続けたが、答えはなかった。
○○君は、降りしきるみぞれのなかを引き返し、赤岳鉱泉小屋に急を告げた。」

八ヶ岳の横岳で起きた遭難のようすです。
読みながら、それ以上行くな!行くな!と心の中で叫んでしまいました。
引き返す勇気の重要性を改めて思い知らされます。

【追記】
あまさんで検索したら4円+送料で売っており、更に衝撃を受けました。
4円は安過ぎでしょ~!?

『現代登山紀行 続・槍、穂高連峰 山と渓谷社』定価1600円 価格300円

この本はシリーズ化されていて、『剣、立山連峰』を持っております。

この本の中で、大ファンの羽賀正太郎氏が槍、穂高地名考という記事を書いているので、価格も安く目次だけ見て籠に入れました。
他に新田次郎氏が山の弁当箱という記事を書いております。

『秩父路の古城址 中田正光 著 有峰書店新社』定価1700円 価格1000円

横瀬の根古屋城址と古(小)御嶽城址について書かれているので買いました。
龍谷山など吾野周辺の城址については書かれておらず、秩父盆地周辺の古城址という内容です。
古御嶽城址関係の資料が元々少ないし、縄張り図が良いです。

『山岳遭難記 1 春日俊吉 著 朋文堂』定価230円 価格350円

先に紹介した『この山なみのこえ 信濃毎日新聞社 著 二見書房』があまりにも衝撃的だったので、この本も手に取ってみました。
春日俊吉氏は、遭難にかかわる本を多数書いておられる方です。
『奥武蔵の山と丘陵』も好著。

三ツ峠岩場の哀憐二重唱

Yの体が岩から投げ出されるように、中間テラスにいるMの頭上を越えて下に落ちてくる…

意識を失ったYの顔は蒼白だった。Mは苦痛を訴え、うわごとのように”落ちたの、落ちたの”とくりかえしている。

まきぞえをくったMさんがかつぎこまれた河口湖日赤病院で、肉親の誰に会うこともできずに死んだ。



三ツ峠の屏風岩で起きた事故についてのようすが書かれています。
落ちたの、落ちたのっていう言葉は、わけもわからないまま一瞬のうちに起きたことを物語っております。
春日氏本人も、「気の毒で、書くのがイヤになる。」と書かれいます。

『北岳の夕映え 安川茂雄 著 三笠書房』定価不明 価格600円

大正5年 奥秩父破風山での遭難など、この本も遭難に関する本です。
広瀬付近の古地図があります。

『東京付近の山 実業之日本社』定価980円 価格300円

この本は、昭和49年版ですが、昭和50年版のがうちにありました。
価格が500円ですから、古本まつりの方が安かったですね。
でも昭和50年版の方が状態は良いですから、それが200円の差になったのでしょう。
挿入されている略図が詳しいので買ってしまいました。
更に自宅の本棚を探すと、昭和43年版(514円)もありました。
こちらは、やや大きさが小さいです。
古本まつりの雰囲気にのまれてついつい買ってしまいました。
この手の本はそろそろ卒業しないとな~。

『雲取山に生きる 新井新太郎 著』定価1700円 価格800円

富田新道開削の話や堂所(どうどころ)で博打が行われていた話などが面白く購入しました。
実は以前から購入したいと思っておりましたが、こういう本にお金を回す余裕が無く、今日やっと購入できました。
地名ついての考察も多く、もっと早く購入しておけば良かったと後悔しました。
この本では、芋ノ木ドッケとなっており、芋木ノトッケにはまったく触れておりません。
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池田 和峰

Author:池田 和峰
2015年から奥武蔵登山詳細図を手伝うことになりました。

奥多摩登山詳細図(西編)などに名前が載っています。

メアド:climberkaz@gmail.com

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