スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

高岩山(たかいわやま)

標高410m 吾野駅南西、樫久保入右岸にある山。飯能市。

於根 オネ

昇道の西北、近い頃までオネ屋号の家があった稜線の峠あたり、小祠がある北を下れば坂石に出る。



『飯能市史 資料編 Ⅺ P138』

大沢入 オオサワイリ

於根の南にある広い場所で、その北半分は山中には珍しい平(ヒラ)で、高い空のもとで昔の人は耕作に励んでいたことであろう。
ここにも近い頃まで栄蔵寺(エイゾウジ)と呼ぶ修験の家があったという。
大沢は飛村方面から西北へ入る沢をいったらしい。
入は栄蔵寺へんになる。



『飯能市史 資料編 Ⅺ P138』

いたずら天狗

飛村(大字南)の高岩という岩山には天狗が住んでいて、ここを通ると昼間でも、岩の上から大声で呼んだり、ゲラゲラ笑ったり、手拍子を打ったりするので、みんなこわがっていたということです。



『飯能の伝説 P58』

おこった天狗

むかし、高岩(大字南)には天狗が住んでおりましたが、あるとき、山仕事をしている伝八じいさんが、その道を通りかかると、木の上のほうで、カチカチという拍子木を打つような音がしました。
驚いてあたりを見ましたが誰もいません。
そのうちに背筋から寒気がしてきて、昼間だというのにガタガタ震え出しました。
伝八じいさんは、これはきっと天狗のしわざに違いないと思い、急いで山小屋にかけもどりました。
夜になって、みんな寝静まった頃、山の方でドサン、ドサンという木を切り倒す音がしてきました。
恐ろしくなって布団の中でぶるぶる震えていると、今度は、山小屋がグラグラと揺れてきました。

伝八じいさんは、もう生きた心地がしなかったそうです。
次の朝、外へ出て調べてみても、木は一本も切られていません。
家がグラグラゆれたことも、一緒にいた人は気が付かなかったそうです。

伝八じいさんは、大岩の近くにあった、大人が両手を広げてふたかかえもある大きな松の木を切ったことを思い出しました。
その木は、むかしから天狗の腰掛け松、といって誰も切ろうとしなかった木でした。
伝八じいさんあ、これはきっと天狗が怒ったのだといって、二、三日寝込んでしまったということです。



『飯能の伝説 P58』

『ものがたり奥武蔵 P32 44』にも同様の話あり。

この前坂を越えると飛村とよぶ、周囲を山に囲まれたささやかな山村があります。
部落の入口には高岩、または高岩山とも呼ばれる岩峰があり、岩上の祠は日立の蚕影山の神を勧誘してある養蚕の神様であります。
また近頃は三峰神社の眷族をかりてきていっしょにまつり、これは部落の災難盗難除けに霊験があるといいますが、一年ごとに返却しては新たに手数料を収めて、お借りしてこなければならないという、めんどうなものであります。
またこの岩は天狗の住み家だといわれ、村人からたいへんおそれられています。


『ものがたり奥武蔵 P32』

高岩山周辺は、意外と伝説が多く残されているところ。
踏査時に出会った女性に話を聞くと、昔は女人禁制の場所で、天狗の住む恐ろしい場所だったので、近寄ったことがないそうです。
女人禁制のことは、どの文献にも書いていないので、貴重な情報です。
高岩では修験者が修行したと思われるので、栄蔵寺(エイゾウジ)と呼ぶ修験の家と関係があり、天狗=修験者のことでしょう。
飛村から見えた高岩も今は雑木が茂って、麓からその姿を拝むことができないのが残念です。

飯能市史の稜線の峠とは、黄柏坂のことで、昔の地図を見ると二件の民家と桑畑があったことがわかりますが、今は採掘で削られ、その痕跡は峠とともに消えてしまいました。

s8650081.jpg
2015年4月16日(木)蚕影社

s8650089.jpg
2015年4月16日(木)高岩
関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
奥武蔵登山詳細図コースガイド

アクセスカウンター

山名索引

あいうえお順で山名を探せます!

検索フォーム

プロフィール

池田 和峰

Author:池田 和峰
2015年から奥武蔵登山詳細図を手伝うことになりました。

奥多摩登山詳細図(西編)などに名前が載っています。

メアド:climberkaz@gmail.com

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。