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カシヤ穴(猫穴) 2009.09.20(日)

昔の記録を漁っていたら、カシヤ穴の記録が出て来たので紹介しておきます。

参考文献はなんだったかなあ。
山岳雑誌ハイキングだったと思いますよ。
この雑誌を読んでから夢中で三ツ峠山に通ったんですよね。

s571-0111.jpg
昭和の時代は歩けたらしい

切り立っているので、少しでもバランスを崩したら、ただでは済まないだろう。
落石の恐怖に怯えながら、慎重にガレを横切り、草付きの斜面になんとか取り付いた。
支尾根の下を見ると、ガレの中に踏み跡っぽいものがあるが、急すぎて下れそうに無い。
水平に行こうとするが、岩壁が立ちはだかり、行けそうにない。
道が崩れてしまったのか、ここの手前から下に行く道をたどれば良かったのかわからないが、戻ることも危険なので、支尾根を登って迂回してみることにした。
急な支尾根にへばりつき、木の根につかまりながら這い上がる。

正面が大岩になると、右に行けそうな踏み跡があるし、傾斜もようやく緩やかになる。
ともかく、身動きができなくなる状況にならなかったのは、不幸中の幸い。
小さな涸れ沢を渡ると、支尾根に乗って、支尾根上には上下に踏み跡があるが、水平な先には踏み跡が無く、高度計を見ると、1650mで50mも登ってきてしまったようだ。
とりあえず1600mまで下ることにする。
道があるかどうかわからないが、1600mの延長線上に踏み跡があるだろうと予想し、もうそれしか望みは無いのである。
上も下もやばそうだから、それにかけるしかない。
下っていくと、ゴムの板が木にぶら下がっているのを見る。
何かの目印だろうか?

右も左も踏み跡が無く、さらに急な支尾根を下ることにする。
しばらく下ると、支尾根を横切る踏み跡を見つけ、高度計を見ると、やっぱり1600mだった。
やっぱり、延長線上にあったか~。
右を見ると、先ほどのスラブ状の涸れ沢があり、下には倒木が見えるので、位置的にも合っている。
道が崩れたのか、下から迂回できたのかわからないが、涸れ沢から踏み跡が上がってきていた。

大久保山から二時間近くが経過したっていうのに、まだ北口登山道には出ていない。
意外と険しく、長い道のりということだ。
ともかく、支尾根の左へ細い踏み跡を水平にたどってみる。
すると、水が岩の間から湧き出ているところに出て、なんだかとっても修験道っぽい。
かつては修験者が、疲れた体をここで潤していたのだろう。
四十八滝沢の最初の一滴はここからだ。

なおも水平に踏み跡をたどると、涸れ沢を横切る。
岩が崩れる音がガラガラとして、急いで対岸へ渡って振り返ると、気のせいだったようだ。
まったくも~。焦らせやがって~。
でもこんなところで落石に巻き込まれたら、助からないだろうな…。
その後も二つほど涸れ沢を横切り、少し上に上がってから、取り付くところもあった。
踏み跡の見つけ方は、今までの経験が生かされるし、五感を研ぎ澄まして、フル活用することになる。
あの尾根が北口登山道かなと思うが、何度も裏切られ、いったいいつになったら着くのかわからない恐怖に襲われる。

大岩にぶつかると、岩と岩の間を通った。
涸れ沢に出る手前に立つと、切り立った崖だったらどうしよう?
と不安になりながら、進む。
でも行ってみると、行けないことは無い。
再びスラブ状の涸れ沢を渡り、大岩をいくつか見ると、登山者の声が聞こえる。
やった~!
ついに北口登山道に出たぞ~!

北口登山道に出たところは、大きな倒木があるところで、高度計は1650mを指している。
いつの間にか、50mほど上がってしまったようだ。
「誰かいるの~?びっくりしたあ」という女性の声が聞こえ、安心させるために急いで追いかける。
12時を回り、1530m圏の鞍部からここまで、2時間もかかってしまい、想定時刻の倍以上かかったことになる。
体力的にも厳しいものがあり、北口登山道から水雲山の道は次の宿題とする。
予定よりも、かなり上に飛び出てしまったことも、やや疑問が残る。

「すみません…、大久保山から藪道を歩いてここまで来たんですよ」
と言ったら、びっくりしていた。
無理もない。
自分もここまで来られたのにはびっくり。

ジグザグに登って行くと、思い出ノートが収められた箱があり、三ツ峠北口登山道の立て札がある。
尾根の左寄りを進み、右に回ると水雲山の分岐となり、目印の大岩と赤布がある。
そこからわずかに登ると、カシヤ穴分岐だ。

以前から気になっていたカシヤ穴、別名猫穴とも言われ、今回は少し遠回りだけど、寄り道してみることにした。
赤く錆びた指導標の下に大岩があり、下に行ってみると、穴が開いている。
さっそくカシヤ穴が出てきたのかあ?
と思ったら、これは違うことが後でわかる。

踏み跡は細く、ボサに埋もれがちで、僕が先ほど歩いてきた修験道とそれほど変わらない。
大岩を過ぎると、多少上下してガレ場に出て北側の展望が広がるが、下は切り立った崖なので緊張する。。
ガレ場を過ぎて上に上がると、道が無くなり下に道があった。
なんだかさっきの修験道より難しい道じゃん。
さらに大岩の脇を回りこむと、10mはある大きな岩の前に出て、その岩は石舞台古墳のように、うまいこと三つの岩が重なっているように見える。

これがカシヤ穴かあ?
穴は貫通しているようだが、閉所恐怖症の僕にはとても無理だ。
近くの倒木に、カシヤ穴の看板があり、「○○という意味らしい」と注意書きがあるが、○○は削られたのか文字を読み取ることができない。
三つの岩で作られているみたいだけど、三ツ峠山と関係があるのかな?
自然にこのような形になったのだろうか?
それとも、人力で組み上げたものなのだろうか?
見れば見るほど不思議な岩で、古墳のように思えて仕方がない。

カシヤ穴の右脇を登ると、いきなり鎖が出て来てびっくりくり~w(☆o◎)w
|||||/( ̄ロ ̄;)\||||||| まじ~~?
三ツ峠に鎖場があるなんて知らなかったよ~。
鎖場を越えると、今度はロープと鎖がセットになった場所となり、慎重にロープを手繰り寄せて登る。

カシヤ穴の反対側に登り着き、貫通している穴を反対側から見るが、人は通れなさそうだ。
以前は通れたのだろうが、土砂で埋まってしまったのだろう。
岩の上へ踏み跡があるので行ってみると、そこからは南アルプス、八ヶ岳、奥秩父の大パノラマ。
開運山からだと、電波塔が入って、なんだかな~って景色だが、ここからなら文句無しの大展望だ。

カシヤ穴脇へ戻ると、尚も険しい道が続きロープが張られているトラバース道をたどる。
岩の脇を上がる手前には、「頂上のみんなにヨロシク」と書かれた古い木切れが立っている。
君は頂上へは行かないのかい?
と思わず声をかけたくなるが、誰が誰に向かって送っているメッセージなのだろう?

ロープを使って、岩をよじ登るところは、まさに修験道そのもののような気がする。
この険しさは修験道以外の何物でもないだろう。
高所恐怖症の僕には、とても怖い岩場だ。
何しろ、右が切り立った崖なのだから…。
岩上に立つと、河口湖の青い湖面とその奥に西湖が水溜りのように見え、御坂黒岳は堂々としていて大きい。
素晴らしい展望が広がり、鳥になったような気分だ。

樹林の中に入ると、またしても大岩を見て、指導標の立つ清八峠からの道に出る。
ようやく険しい道が終わり、左には目鼻の距離で御巣鷹山の建物が見えている。

分岐からほんのわずかに登っただけで、御巣鷹山山頂に着いてしまった。
下り始めると、富士山が正面にドドーンと見えて、道志山塊の眺めも素晴らしい。
御巣鷹山から富士山を見たのって初めてじゃないだろうか…。
宝乗越で左から、カシヤ穴分岐で分かれた北口登山道を合わせ、草原を進むと樹林に入り、指導標のところで右折する。
富士見荘の裏を通って、四季楽園の前に出ると、大勢の人で賑わっている。
小屋のご主人らしき人が、お客さんを見送っている。
ザレ場を上がると、後ろに反射板や電波塔が林立する開運山聳えていて、ここに来ると、いつも立ち止まって、しばらく開運山を眺めてしまう。…。理由はわからない…。

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カシヤ穴
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Author:池田 和峰
2015年から奥武蔵登山詳細図を手伝うことになりました。

奥多摩登山詳細図(西編)などに名前が載っています。

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