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屋船山(やふねやま)

標高277m。高麗川右岸にある山。飯能市。

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2015年3月13日(金)天覚山尾根コース標高300mからの屋船山

『飯能市史 資料編 Ⅺ P90』

屋船

ほとんどが山林で、高麗川ぞいにわずかの平地がある。
屋船というのも風雅で、辞典に屋船は屋形船で宮殿の古語でもある、とするから、勝小舟と併せ高麗川に浮かべた舟の眺めを空想して名付けたのであろうか。
昔は文雅の士があったとみえ優雅な地が少なからずある。
土地の人は川の深いところが舟の形をしているといわれたが、屋船の発想のおこりであろう。



屋船は屋船山の北西部の名で勝小舟は、屋船山北部の高麗川が湾曲した平地の名である。
まずは、山が先か、平地(川)が先かということを考えねばならない。

屋船山の麓だから屋船?

屋船の背後に聳える山だから屋船山?

飯能市史によると、川の深いところが舟の形をしているから屋船とのことなので、屋船の地名が先にできて、その背後を屋船山と呼ぶようになったらしい。

飯能市史を信じると可能性は低いのだが、山名が先だという説も考えてみよう。

屋船山のヤは、いくつかの意味が考えられる。
岩のヤ、谷のヤなど。

船は、山容が船形。
尾根の端にある山の意でハナ山からの転訛などが考えられる。

屋船山の山容を確認できれば、謎がすぐに解明されるのだが、踏査中に船形の山容に見える角度から屋船山を見る機会が無かったので確証が持てず、どうにもスッキリしないので、いつか屋船山の山容を確認するために東吾野へ再訪したい。

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2015年3月13日(金)屋船山山頂

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2015年3月13日(金)屋船山山名標

屋船山に至る道は4つほどあるがいずれも熟達者向きである。

330m圏峰口

東峠から久須美坂方面へ進んで三つ目のピークが屋船山入口であるが、似たようなピークが並んでいて、わかりにくい。
入口さえ間違わなければ、屋船山までは尾根上をたどれば行ける。
周囲は植林帯だが、北西~西~南東の展望が広がる場所があるので、屋船山では一番のオススメルート。
踏査中は、予期せぬ展望地の出現に驚き、嬉しくなってしまった。
展望は、植林の間から垣間見るという感じなので大げさかもしれないが、淡々と植林の中を歩き続けていると、こういうサプライズに興奮してしまう。
いくつかコブを越えると、植林に囲まれ展望の無い屋船山山頂に着き、文字の消えかかった手製山名標が、物好きな登山者を出迎えてくれる。

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330m圏峰から北の枝尾根に入る

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北西方向
展望図は山からの眺望様に作っていただきました。ありがとうございます。

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天覚山

東吾野駅口

屋船山から北に下る東吾野駅最短路は、下部が不明瞭でわかりにくいので下山路として使用するのがオススメ。

屋船山から北東に行くと、260m圏峰になり、尾根が二手に分かれ、手製道標が木に巻いてある。
右が新所沢線60号への道だが、東吾野駅へは遠回りである。
遊歩道の木橋が掛かっていないので、武蔵横手駅へは行けない。
早く架橋して欲しいものだ。

260m圏峰で左の北へ下るが、急下降なので注意が必要。
木につかまりながら慎重にくだると、やがて歩きやすい尾根になり、作業道に降りつく。
下に赤テープがあり、そのまま突っ切ることも可能だが、この道は下部で不明瞭になる。
でも、くぬぎの会設置の東吾野郷めぐり遊歩道がもうすぐ下に見えているので適当に下れば良い。

問題は登りである。
踏み跡がほとんどないので、遊歩道からどこを登ったら良いのかわからないので、上級者以外は歩かない方が良い。
東吾野駅から来た場合は、少々遠回りになるが、釜戸谷林道が左から合流した先で右へ上がる作業道に入るのがオススメ。
この作業道はUターンして向きを変え、しばらく進むと赤テープの屋船山入口に導いてくれてわかりやすい。


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260m圏峰の分岐にある手製道標 ここを左の北へ急下降する

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急下降する道なので木につかまりながら下る

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歩きやすい尾根になる

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作業道に出る そのまま横切って下れるが下部が不明瞭

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運が良ければ快走するレッドアローに出合える

新所沢線60号東巡視路口

踏査時は、下降路として使ったので下降で案内する。

屋船山から北東へ進むと、260m圏峰になり、尾根が二手に分かれ、手製道標が木に巻いてある。
左の北を急下降すれば、東吾野駅への近道。
ここを右へ下ると新所沢線60号へ行ける。
下りはじめは少々薮っぽいが、すぐに歩きやすい尾根になる。
左を見ると、切り立った岩場があり、屋船山のヤが岩の意とする根拠の岩である。

左に、←61号 59号→の黄標柱を見てこれが下降点である。
新所沢線60号は、更に尾根上を進むと行けるが薮っぽいし、行っても展望が無い。
59号へ行く場合は、黄標柱の位置が違っており、下降点を見つけるのが難しい。
←61号 59号→の黄標柱まで戻り、北に下って行く。
巡視路は小刻みにジグザグしながら下っているが、ところどころ不明瞭である。
途中に立っている黄標柱が唯一の目印なので見失わないようにしよう。

あれ?道を間違えたかな?と思いつつ下って、踏み跡を見つけた時の喜びは格別である。
己の力量が試される道。
黄標柱の立つところで、遊歩道に出て、左へ行けば東吾野駅。
右は、木橋が掛かっていれば武蔵横手駅に行けるが、踏査時はかかっていなかった。
何度も言うが、早く架橋してほしいものだ。

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屋船山のヤが岩という説の根拠となる岩


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新所沢線60号

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ここから北へ下る

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途中にある黄標柱

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遊歩道に出て左が東吾野駅

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60号入口とあり、屋船山への良い目印


新所沢線60号西巡視路口

屋船山に至るルートの中では、最も難易度が高い最難関ルート。
一度も間違えずに歩けたら、かなりの技量の持ち主であろう。
屋船山へ登るのに、東吾野駅からだと最も遠回りなルートなので、利用価値が低い。
ただし、遊歩道の木橋が掛かれば武蔵横手駅から近くなるのでそれなりに利用価値が出て来る。

東吾野駅を出て、遊歩道を進み、落石注意の先のくぬぎの会設置の指導標を見送り、そのまま釜戸谷林道を進む。
すぐに林道が分かれ、右の釜戸谷林道1号線に入る。

谷間を進むと、右に黄標柱が出て来て、←59 60→と書いてあり、60号の方へ進んで登って行く。
巡視路へ入ってすぐに怪しい道になり不安になって来る。
沢沿いを登って、大木のところでぐるっと大きく右に曲がって、山腹を斜上するようになるが、ここもわかりにくく、何度か往復してようやく道を見つけた。

見つけたと思った踏み跡もいつしか薮に消え、どうしようもない状態になってしまう。
上へ下へと巡視路を探すと、ようやくそれらしい踏み跡を発見。
途中でジグザグに折れているのに気が付かずに直進してしまったらしい。
おかしいな?と思ったら踏み跡が明瞭な場所まで戻るのが鉄則である。

今まで様々な巡視路を歩いて来たが五本の指に入るくらいの難しさである。
送電線鉄塔の巡視員は迷わずに歩けるのだろうか?

上へ行くと踏み跡が明瞭になって、屋船山~新所沢線60号間の尾根に飛び出て、安心してため息が出る。
60号の方へ行くと、黄標柱が設置してあったが、まったくちぐはぐな場所に設置してあり、下降はこれに惑わされ巡視路を見つけるのが難しそうだ。

北へ東巡視路を分ける場所には黄標柱が立っていてわかりやすい。
60号を確認したら、尾根を戻って、そのまま西へ屋船山を目指そう。

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遊歩道の指導標、左は木橋がかかっていれば武蔵横手駅へ行けるが踏査時はかかっていなかった。
熟達者向きルートで釜戸山方面へ行ける。

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釜戸谷林道からの巡視路入口

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60→に従って入る(上の写真の拡大)

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岩が立ちふさがる

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不明瞭な巡視路

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尾根に出たところを振り返るが道形がわかりにくい

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位置が間違っている黄標柱

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新所沢線60号

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歩きやすい尾根

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260m圏峰
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池田 和峰

Author:池田 和峰
2015年から奥武蔵登山詳細図を手伝うことになりました。

奥多摩登山詳細図(西編)などに名前が載っています。

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